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New 横山竹材店 世界初「防炎竹」が広げる京銘竹の世界
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レポハピプレス編集部

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この写真を見て「あれっ?」と思う方は建築に詳しい人だ。というのも消防法により店舗や旅館、飲食店など不特定多数の集まる施設の内装に、燃えやすい竹材を使用することはできない。取り外しできるような施工にすれば使用はできるが、デザインなどは限られてくる。それならばということで、逆転の発想で「燃えない竹」が世界で初めて「竹の都」京都で開発された。

京銘竹の文化を残し伝える

竹を火で炙って力を加えることで真っすぐにしていく。全ての工程の基本となる作業。

竹材を建物の内装に使用するためには、消防法による「防炎」や建築基準法による「難燃」「不燃」の認可を受ける必要がある。いろいろな素材で防炎はあるが、竹材ではこれが世界で唯一の「ヨコタケ防炎竹」。京都の指定工芸品である「京銘竹」の美しさを保ったまま内装や家具にも使える防炎竹の開発に取り組み、実に5年の歳月をかけて完成したものだ。

本物の竹ならではの気品

燃焼実験の様子。手前は防炎加工をしたもので炭化はするが燃えていない、奥が何も加工をしていないもので炎が上がっているのが分かる。 ©横山竹材店

京銘竹とは京都で採れて、その後様々な加工を施した工芸品のことで、昔から建材や食器、生活用品に広く使われてきた。しかし、近年とりわけ建築の現場ではフェイクの竹や竹を印刷した壁紙などが多く見られるようになってきた。これでは日本建築の良さが台無しで、ひいては日本文化そのものも後世に残していけなくなるという想いが燃えない竹の開発の出発点だ。燃えにくくする薬剤を竹に浸み込ませることで防炎加工をするのだが、竹は表面が大変堅いため薬剤がなかなか入っていかないことが一番苦労した点で、それをクリアするのに5年という時間が必要だった。

防炎認定の錆竹(さびだけ)平割ボード。見た目は普通の竹と見分けが付かない。

竹は分類上はイネ科の植物だが、見た目も用途も草でも無ければ木でもなく、竹は竹といえる。地下茎から分岐して筍として地上に顔を出し、1年で20mにまで成長して、それ以上は高くも太くもならない不思議な植物だ。通常加工に用いるのは3~4年目のもので、特に表面に錆のような模様を浮き出させるようなものは8年も掛けてようやく竹材となる。しかし、これだけ手間ひまを掛けた竹だからこそ本物の竹ならではの風合いと気品が生れる。

生活者ニーズも積極的に取り入れ

本社工房近くにあるショップ「TAKENOKO」。店舗前の道は京都の南北の通りで最も長い油小路通。 ©横山竹材店

2019年で創業100年を迎える横山竹材店は、創業以来、茶道裏千家「今日庵」、桂離宮、京都迎賓館等の多くの重要文化財の庭園や銀座の歌舞伎座、ザ・ウインザーホテル洞爺など多くの内装や庭園を手掛ける老舗だが、生活者の嗜好の変化も敏感に捉えるためにショップもオープンしている。大きな建物の造作や多彩な建材の販売だけでなく、そこで生活する人々のニーズや好みを知ることも京都の文化を守っていくのには欠かせない要素といえる。

ショップ「TAKENOKO」の店内。食器や竹かごなどが並ぶ。

ショップはこじんまりとした中にも竹の優しい雰囲気に包まれている。箸などの食器類から花器や行灯まで竹製品を幅広く取り扱っており、とりわけ外国人観光客には竹かごが人気だ。

日本の伝統文化を世界に

ショップ奥では実際の制作風景が見られる。

伝統文化を後世に伝えていくために最も大切なことは後継者づくりであることは言うまでもない。横山竹材店にいる職人9人のうち6人が20代30代の若者で、これからの活躍が大いに期待できる。ショップでは販売の傍ら、実演も兼ねて竹かごなどの竹編みの作業を行っている。時期によっては竹垣などの作業を行うこともあり、幅広い仕事に対応できる職人の育成を心掛けている。ショップ横のショールームでは、1人でも多くの方に竹に親しんでもらえるようにと茶杓や竹かごなどの制作体験も催している。(要予約)

体験教室での竹かごづくり。 ©横山竹材店

昔から京都は竹の都とも呼ばれてきた。竹は切る、割る、曲げる、編むなどの加工をすることで深く日本人の生活と関わってきた。その竹が「燃えない」という新しい価値を纏うことでまた新たな世界が開けてきた。「防炎」の次は当然「難燃」さらには「不燃」へと挑戦は既に始まっている。
燃えない竹と伝統の技で「和美」のある空間の創造を目指し続ける。そんな京の竹職人の熱い情熱は、間違いなく燃えているのだ。

取材協力 有限会社 横山竹材店
〒602-8062 京都市上京区油小路通下長者町上る亀屋町135
電話075-441-3981
ホームページ

取材・文 / 梅川謙次

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2018/11/15 01:13:38

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