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大西常商店 厚さ0.5㎜の扇骨から広がる優雅な京の「かざ」

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レポハピプレス編集部

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「かざ」とは京都の言葉で「香り」のこと。今までは嗅覚に訴えるだけだった香りを、扇子の技術を活かして視覚も楽しませてくれるルームフレグランスが登場した。作ったのは創業以来一世紀に亘って京扇子を製作してきた老舗。日本の伝統の技術から広がる京の雅(みやび)な香りとはどんな香りだろうか。

扇子は京都が発祥

京町家を活かした店舗には、細部に至るまで宮大工たちの技が散りばめられている。

「扇子」は今から千年以上前の平安時代初期に京都で発明されたと言われている。使用する時は広げて使いやすく、持ち運ぶ時はコンパクトになる高い実用性に遊び心と芸術性を兼ね備えた扇子は、まさに日本文化を象徴するもののひとつと言えるだろう。扇子は能や茶道、落語などほとんどの芸事には欠かせないアイテムだが、やはり売りは夏場に集中する。さらに、若者を中心として着物を着る機会が減るのに連れて扇子の需要も減少している。そんな現状に際して扇子という日本の文化を再認識してもらう入口のひとつとして誕生したのがルームフレグランス「かざ」だ。

香りそれぞれにあるストーリー

「かざ」シリーズ 左から素(しろ)、翠(みどり)、玄(くろ)。 ©大西常商店

現在3アイテムの「かざ」シリーズはそれぞれの使用イメージに合わせて、いかにも京都らしいストーリーが設けられている。
素(しろ)は「八重桜」うららかな川べりの散歩道、ほころぶ蕾に心おどるような可憐で華やかな八重桜の香り。
翠(みどり)は「檜(ひのき)」静かな森の木漏れ日、揺れる木々に心安らぐような清々しく健やかな檜の香り。
玄(くろ)は「白檀(びゃくだん)」しとやかな花街の石畳、揺れる燈火に心誘うような上品でたおやかな白檀の香り。
もちろん、ボトルは清水焼、香料も京都のメーカーのものと全て京都にこだわっているのは言うまでもない。部屋ごとや時間帯を変えて京の香りを楽しめば、心が温かく優しい気持ちで満たされることだろう。

「かざ」は1本ずつ手作りされる。薄い扇骨を糸で慎重に繋いでいく。

京扇子と名乗るには条件がある。扇面は京都産の和紙であること、扇骨は滋賀県または京都近郊の竹材を使用すること、仕立ては京都で行われていることなどの諸条件をクリアしたものだけが京扇子と呼ばれる。「かざ」に使われる扇骨も扇子と全く同じ素材で、毛細管現象により香料をしっかり吸い上げてその後少しずつ時間をかけて放つために0.5mm以下の薄さにする。この薄さでも十分な強度を保つのに、とりわけ滋賀県高島産の竹材は優れていて、外国産ではすぐに割れて太刀打ちできないという。

扇子は職人による87の工程で出来上がる

扇骨の大きさを整える工程。職人の手から生み出される「本物」は長く使える愛着の一品となっていく。 ©大西常商店

扇子は上絵や扇面、扇骨など87にも上る工程ごとに職人がいる分業体制で作られる。しかし、職人の高齢化や後継者不足といった問題にこの分業体制が直面していて、とりわけ扇骨を作る職人の不足が心配されるようになってきている。それに対する打開策のひとつとしてクラウドファンディングによる資金調達で、若い人を集めて育成し職人たちの雇用を維持する活動を行っている。これからの時代に即した手法で日本文化を守るという新しい挑戦に「かざ」も一役買っているのだ。

伝統文化も広く発信

投扇興などのイベントを楽しめる座敷はレンタルスペースとしても利用できる。

京町家の設(しつら)えを楽しみながら日本文化や古(いにしえ)の京の雅に触れることができるイベントも実施している。扇子に自分でオリジナルの絵が描ける絵付け体験やお茶席などで非日常が楽しめる。また、扇子を投げて的に当て、その点数を競う「投扇興(とうせんきょう)」は特に外国人観光客に人気が高い。芸能・文化に造詣が深かった初代大西常次郎にちなんだ「常の会」というイベントもあり、能や浄瑠璃などが店舗奥の座敷で年に数回催されている。

扇子の風で香りを世界に

黒い外観に歴史が感じられる店舗。前の通りはかつての五条大路で東の突当りは清水寺。©大西常商店

現在3アイテムの「かざ」は、伽羅、香木、沈香などバリエーションを順次増やしていき、フレグランスの本場ヨーロッパのフランスやイタリア、スペインなどに広げていく予定だ。自己主張の強いヨーロッパの香りとは異なる和の香りは、控えめな中にも心に深く染み込んでいく力がある。それは海外の方には今までになかった全く新しい香りのカテゴリーとしてインパクトを与えることだろう。
扇子は骨の数が多い程、優しい風が豊かに生まれる。それは扇子を使う人が増える程、和の文化が広がっていくのに通じるといえる。そんな新しい風に乗って「かざ」は京都から大きく世界に羽ばたき始めているようだ。

取材協力 株式会社 大西常商店
〒600-8086 京都府京都市下京区本燈籠町23
電話075-351-1156
⇒ホームページ


取材・文 / 梅川謙次

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2020/06/03 15:33:54

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